押し入れを仏壇にリフォームしたい!流れと工事期間は?
- 早川純平

地元密着54年!知多半島のリフォーム専門店「リフォームウイング」です。
伝統的な仏壇は、かつてはどの家庭にもありました。時代が令和になると、部屋の主流は和室から洋室に代わり、間取りもコンパクトなものが好まれるようになっています。
仏壇を設置するためには、十分なスペースが必要です。なければリビングや寝室へ設置することになります。
「リビングや寝室に設置するのは気持ち的にイヤ」という方もいるはずです。ただ「きちんと供養したい」「バチが当たる」という気持ちもあると、簡単に放置するわけにもいかないでしょう。
マンションや洋室と、近代的な建築デザインは仏壇を置くスペースとしてはあまりよいと言えません。その問題に対する解決方法の1つが「押し入れを仏壇スペースにして対処」というものです。
そこで今回のお役立ちコラムでは、押し入れ仏壇というアイディアについてくわしくお話しします。
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押し入れを活用して供養と暮らしの両立
「押し入れ仏壇」と言われても、イメージできない方もいるかもしれません。押し入れ仏壇とは、既存の押入れやクローゼットのスペースをリフォームして、設置する方法です。
昭和の頃のように、独立した仏間を用意するのがむずかしい場合に適しています。押し入れ仏壇には多くのメリットがあるのです。
省スペース化を実現
仏間を設置できない理由は複数あるでしょう。土地が十分にあり、住まいの間取りも広い地方なら仏間も用意できます。時代は流れ、新築で仏間のための部屋を別途用意することもなくなりました。
高齢のご両親と同居ならあるかもしれません。それでもマンションやアパートで仏間だけを用意するのは厳しいものです。
押し入れ仏壇は押入れの奥行きや幅を有効活用することで、スペースの問題を解決できます。
空間の有効活用
使用しなくなった押入れはないでしょうか。断捨離をすれば物も減ります。お子さんが独立しても、物は一気に減るものです。
「押入れ」という収納スペースを活用することで、大切な仏壇を設置できます。
扉を設ければ部屋の雰囲気を邪魔しない
リビングや寝室で、いつも仏壇が視界に入るのも気になるものです。押入れや収納スペースに仏壇を設置しても「視界に入る」問題はあります。解決は簡単で、扉を備え付ければいいだけの話なのです。
扉があれば、普段、仏壇を隠せます。来客時でも、扉を閉めれば仏壇があるとは誰も思いません。扉も部屋の雰囲気と合わせれば自然に溶け込みます。部屋に違和感を発生させなくても済むのです。
リフォームもしやすい
既存の押し入れを仏壇の設置スペースとして利用するわけですから、リフォームも大変ではありません。仏壇のサイズに合わせて、サイズ調整するのもむずかしいことではないのです。
掃除の邪魔にならない
リビングに設置すると、配置によっては動線を邪魔するリスクもあります。移動する際、仏壇を避けなければならないのは大変です。
掃除をする際も、仏壇が邪魔になる場合もあります。押し入れ仏壇なら、問題を解決できるのです。
押し入れ仏壇の評価は高い
押入れ仏壇は「限られたスペースでも落ち着いて手を合わせられる」「生活動線を邪魔しない」「収納スペースを有効活用できる」という点で高い評価を受けています。
押し入れは多くの家庭に設置されているスペースです。間口も広いですし、奥行きもあるため、仏壇の設置スペースに適した構造と言えます。押し入れの扉や襖を閉じるだけで、普段生活をしている空間と切り分けられるのです。和風も洋風になじむため、現代的な部屋の雰囲気を損なうこともありません。
押し入れ仏壇の注意点
押し入れ仏壇にもいくつか注意点があります。注意点を理解しないと思わぬ失敗につながるのです。以下で注意点をくわしくお話しします。
リフォーム工事が必要
既存の押入れの構造次第ですが、リフォームを求められる場合があります。たとえば中棚の撤去、壁や床の補強も必要になるかもしれません。
壁紙の貼り替えや、照明やコンセントの設置などもリフォームが必要です。特にサイズの大きな仏壇を設置したい場合、中棚を撤去しないと配置できません。また、サイズが大きければ重量も重くなります。補強工事も必要になるでしょう。
適切な環境の確保
直射日光やエアコンの風が直接当たるような場所に、仏壇を設置するのは避けたほうが無難です。湿気の多い場所も避けたほうがいいでしょう。
仏壇は木材で制作されているものが多々あります。漆塗りや金箔のほか、金属や和紙などの素材も使われているのです。素材によっては、直射日光やエアコンのほか、湿気に弱い場合もあります。
直射日光が当たり続けると、木材が乾燥したり変色したりひび割れたりするのです。漆や金箔も光沢が失われ、変色するリスクが高まります。
エアコンの風による湿度変化によって、木材が乾燥して伸縮するリスクもあるのです。仏壇のひび割れや変形もあるため注意が求められます。
宗派によるしきたりにも注意
たとえば仏壇の向き、本尊は仏像か掛け軸かなど、細かなしきたりがあります。しきたりは宗派の考え方によって異なるため注意が必要です。
細かなしきたりは気にしない、デザイン性や使いやすさのほうが大事という方もいるでしょう。ただ、気になる方は菩提寺となるお寺や、仏壇屋さんなどと相談が必要です。
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押し入れ仏壇にするためのリフォーム手順と工事の流れ
押し入れを仏壇スペースにするためには、どのような手順でしょうか?実際に施工をするリフォーム業者によりますが、一般的な工事の流れやポイントについてくわしくお話しします。
現状確認と寸法チェック
配置する場所となる押し入れの構造を確認します。奥行きや幅や高さのほか、天袋の有無や床の耐荷重などもチェックが必要です。
仏壇を配置できるスペースを確保できるか、現場で確認します。
仏壇の種類やサイズの選定
既存の仏壇のサイズや種類をチェックします。サイズや種類によって、内装や照明も変わるからです。既存の仏壇が大きいなら、変更も視野に入ります。モダン仏壇や上置きタイプの仏壇など、押入れのスペースにフィットできる省スペースタイプも登場しています。
内装工事(床・壁・天井・照明)
仏壇の安置には床の補強や湿気対策も必要です。壁紙や照明を整えて仏壇らしい荘厳な空間づくりが求められます。照明もLEDが登場しているため、電気代を抑えられますし、雰囲気も変わるのです。
扉の調整・収納スペースの確保
押し入れにはふすまや引き戸がすでに備え付けられるでしょう。そのまま使えば、施工費を抑えられます。見栄えにもこだわり、雰囲気を変えたいなら、ロールスクリーンや格子戸も選択肢です。
下部や上部に、仏具やお線香の収納スペースを設けると、整理整頓ができます。仏壇周りが散らかるのを防げるのです。
工事期間はどのくらい?リフォーム日数の目安
押し入れ仏壇のリフォームにかかる日数は、工事の規模や内容によって異なります。約3日〜4日程度を見ておけばいいでしょう。
シンプルな仏壇設置だけでしたら1〜2日程度あれば済みます。採寸して仏壇を設置するだけですから追加工事も不要です。
内装リフォームを伴うなら3〜4日程度は見たほうがいいでしょう。床や壁、照明、扉の交換まで複数の施工が必要ならその分、日数もかかります。
造作家具で仏壇を埋め込む場合、引き出し収納や祭壇まで必要なら、1週間以上はかかります。長くて10日はかかると考えておきたいところです。
押し入れ仏壇リフォームにかかる費用とコスト感
気になる費用面についても見ていきましょう。施工内容によって大きく異なりますが、大体約17〜33万円と見ておいてください。もちろん絶対的な費用ではなく、リフォーム業者によっては安くもなりますし高くもなります。
基本的に作業工程が多く、手間がかかるものなら費用も高くなります。たとえば、中棚の撤去も含めて押入れの解体が必要なら、その分、施工費用も高騰するのです。
床や壁の補強、壁紙の張り替えなども考えなければなりません。単純に押入れに小型の上置仏壇を設置して、最小限の照明だけなら10万程度で抑えられるでしょう。
ただ、完全造作で仏壇や収納のほか、空調まで考えるなら50万円以上や100万円程度は見ておいてもいいかもしれません。
費用を抑えるには仏壇本体の素材や、内装リフォームの範囲の見直しが有効です。
押入れ仏壇検討のための確認事項
押し入れ仏壇を検討する際、確認したいポイントがあります。仏壇は日常的に手を合わせる場所です。落ち着いて過ごせる環境を求められます。そのため、玄関やトイレのすぐそばなど、騒がしい場所は避けたほうがいいでしょう。
他にも、将来的な拡張や変更に対応できる柔軟性も考えた設計が求められます。線香も使用するため、換気・湿気対策は十分かも確認しておきたいところです。押し入れの通気性は悪く、湿気が停滞しやすくなります。除湿剤や換気扇の設置も考えておいたほうがいいでしょう。
押し入れ仏壇リフォームのご相談は「リフォームウイング」へ!暮らしと供養を両立する快適空間を実現
押し入れ仏壇リフォームは、限られた住空間の中で大切な供養の場を確保しつつ、暮らしの動線やお部屋の雰囲気を損なわない、現代ならではの解決策です。仏壇をリビングや寝室に無理に設置するストレスや、生活空間との違和感も、押し入れを活用することで一気に解消できます。
リフォームウイングでは、押し入れ仏壇の設置場所や仏壇サイズの選定、内装リフォームや収納スペースの工夫、照明や換気・湿気対策まで、一人ひとりのご希望や住まいに合わせた最適なプランをご提案。
扉やロールスクリーンの選び方、宗派やしきたりへの配慮も含めて、丁寧にサポートいたします。費用や工事期間、設置後のメンテナンスや使い勝手まで気になることは「リフォームウイング」へご相談ください。
お問い合わせフォーム・メール・電話・ショールームで、皆さまの暮らしと供養の両立を全力で応援します。
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