壁紙ひと張りで部屋が激変!クロス張替え費用と映えデザイン
- 早川純平
- リフォームお役立ちコラム
地元密着54年!知多半島のリフォーム専門店「リフォームウイング」です。
部屋の雰囲気を変えたいなら、クロス(壁紙)の張替えです。大掛かりなリフォームをする場合、費用も手間もかかります。ただ、クロスの張替え程度なら、DIYで行う方もいるほど負担は少ないのです。
ただし、あくまで内装の大規模リフォームの中では比較的楽な方というだけで、実際、DIYに慣れていない方だと簡単ではありません。時間もかかりますし、失敗すると新しく購入したクロスをムダにしかねないほど大変な作業です。
「DIYでは難しい」なら、リフォーム業者に依頼するのも選択肢となります。ただ、費用相場やデザイン、種類など、施工前に知っておきたい基礎知識は山ほどあるのです。そこで今回のお役立ちコラムでは、クロスの張替えについてくわしくお話しします。
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空間を一新できる手軽なリフォーム
十年以上経過すると、部屋の雰囲気を変えたくなる方もいるでしょう。その場合、手軽に空間全体を一新できるのがクロスの張替えです。壁や天井は面積が広いため、自然と視界に入ってきます。少し変えても、空間の印象は変わるのです。
築年数が古くなると、既存のクロスも色あせや汚れが目立ちます。カビが生えているなら衛生面や健康面でも損なう危険性があります。
コストを抑えてデザイン性も両立
クロスという限定的なリフォームでも「高額になるのでは?」と不安になる方もいるでしょう。ただ、クロスの張替え自体は、他のリフォームよりも価格はリーズナブルです。
中規模レベルのリフォームだと、工事も解体もしなければなりません。クロスの張替え程度なら不要ですし、短い工期で済みます。コストを抑えつつも、部屋全体だけではなく、住まいの内装すべての雰囲気を変えられるのです。とくにデザイン性の高いクロスとしてアクセントクロスがあります。一部取り入れるだけのため、全体の雰囲気は変わりません。DIY初心者やクロスを初めて変更する方でも、手軽に取り掛かりやすいリフォームと言えます。
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【費用相場と内訳】㎡単価
クロスの張替えは1,000円〜1,400円/平方メートルが費用相場です。【不動産の表示に関する公正競争規約施行規則】では、1畳1.62平方メートルと定義されています。ただし、中京圏の場合、畳のサイズは1.66平方メートルの中京間が使用されているケースもあるため注意してください。
標準的な1.62平方メートルで費用単価を計算すると以下の通りです。
部屋の大きさ |
費用 |
7.29平方メートル(4.5畳) |
約7,290円~10,206円 |
9.72平方メートル(6畳) |
約9,720円~13,608円 |
12.96平方メートル(8畳) |
約12,960円~18,144円 |
16.20平方メートル(10畳) |
約16,200円~22,680円 |
参照:不動産公正取引協議会連合会 不動産の表示に関する公正競争規約施行規則
クロス本体と基本的な施工費のみだと、このような費用相場になります。あくまで一般的なクロスの費用です。機能性クロスや輸入クロス、デザイナークロスのような高級品だと、さらに高額となります。他にも、費用が変動する要素は多数あります。
たとえば、壁だけではなく天井の張替えまで含めると加算されるのは当然です。下地の状態についても考えなければなりません。たとえば、雨漏りのような問題で下地が劣化しているなら、クロスを張り替えてもすぐにはがれるリスクがあります。
クロスの接着剤が水分によって、機能が低下するためです。実際、雨漏りが発生している住まいでは、壁紙の粘着力が低下して、クロスがはがれる場合もあります。壁の修繕費用は非常に高額です。
ただし、雨漏りによる湿気が原因なら、放置すると症状は悪化します。その時点で、大規模リフォームを検討したほうがいいでしょう。また、壁の前に大型家具を設置していると、移動や養生が必要です。付帯作業が増えると、費用がふくらむ傾向にあります。一般的な部屋別だと以下の通りです。
部屋 |
費用目安 |
トイレや洗面所(約1.5畳/2.43平方メートル) |
約2,430円~ |
リビング(15畳LDK)/24.3平方メートル |
約50,000円~98,000円 |
子ども部屋(4.5畳)/7.29平方メートル |
約7,290円~10,206円 |
このような費用ですが、あくまで目安と考えてください。実際はリフォーム業者によっても変わりますし、各部屋の事情にも影響されます。たとえば、リビングの場合、クロスをはがしたり、廃材処理費用がかかったりするケースも多数です。リフォーム業者によっては、出張費がかかることもあるでしょう。
天井のクロスと壁のクロスがセットになれば、当然費用はふくらみます。実際のトータル費用だと、4倍から5倍の金額が出る場合もあるのです。
機能性クロスの選び方
デザインだけでなく、機能性を求める方もいるでしょう。その場合、機能性クロスが選択肢になります。
機能性クロスは、一般的なクロスとは異なり、特殊な効果を付与されているのが大きなメリットです。室内の快適な空間を構築するには、機能性クロスが活躍します。
防臭・防菌機能を備えたものは、衛生面を気にされる方にぴったりです。トイレや洗面所は悪臭もあります。キッチンなら生ゴミの臭いが漂うものです。ペットを飼っているならリビングに設置しても良いでしょう。
ただ、機能性クロスはどのようなものでもいいわけではありません。ポイントを押さえることが重要です。
必要な機能を見極める
不要な機能では、求める快適環境にはなりません。防臭・消臭・防菌機能を備えたクロスなら、トイレや玄関、ペットがよくいる部屋に設置したほうがいいでしょう。生ゴミ臭を防ぎたいならキッチンに適しています。
防臭・消臭機能を持ったクロスは、生活臭やアンモニア臭などを吸着して分解できるのです。
抗菌や抗ウイルス
抗菌や抗ウイルス機能を備えたクロスもあります。トイレや洗面所はもちろん、子ども部屋や寝室、リビングなどにもいいでしょう。抗菌や抗ウイルス機能を備えたクロスは、付着した細菌やウイルスの増殖を抑えられます。
防カビや防汚
湿気の多い洗面所や結露の不安がある窓際に適しています。湿度が高まるとカビが増殖するため、クロスから対策できるのです。防汚機能も助けになります。リビングやダイニングの他、キッチンなど、汚れる場所はあらゆるところに存在するからです。小さな子どもやペットは意図せず汚してしまいます。汚れそうな場所に設置しましょう。
撥水や防水
撥水とは、水を弾く機能です。水回りに適したクロスです。
その他の特殊な機能
他にもリラックス空間を構築したいなら、マイナスイオン機能を備えたものがいいでしょう。マイナスイオンの効果で、リラックス空間の構築とともに、空気清浄効果もあります。
【張替え前の準備】家具移動・工期の把握などの注意点
張替え中だけではなく事前準備も油断できません。ぶっつけ本番で行うと、家具の移動や壁の備品を取り外すことで作業がストップします。
張替え作業に集中するには事前準備が欠かせません。また、リフォーム業者に依頼をする場合、工期を確認しておいたほうがいいでしょう。以下で、張替え前の準備についてくわしくお話しします。
大型家具は作業前に移動
壁面の前にタンスやベッドの他、大型家電があるなら事前に移動したほうがいいでしょう。リフォーム業者に依頼をする場合、追加料金がかかる可能性もあります。
ただ、動かせないようなら事前にリフォーム業者に伝えておいてください。追加料金はかかるかもしれませんが、移動や養生に対応してくれるかもしれません。
壁面の備品も取り外す
カーテンや時計など、備品を取り外します。照明器具やコンセントカバーまで取り外しておきましょう。壁掛けテレビのように取り外しが難しいものは、事前にリフォーム業者へ相談してください。
貴重品や壊れやすいものは保管
現金はもちろん、通帳や印鑑や宝石類は、事前に施工する部屋から移動させてください。鍵のかかる場所に保管するのが重要です。作業中、破損や紛失のリスクがどうしてもあります。施主が責任を持って管理してください。
一式見積もりに注意
リフォーム業者にクロス張替えを依頼する場合、見積もりを取る方がほとんどでしょう。その場合、一式見積もりに注意してください。たとえば見積書に「張替工事一式」とだけ記載されたような見積もりです。
費用の内訳が不明瞭のため、請求金額の上乗せや手抜きのリスクがあります。古いクロスをはがしたあとは、処分しなければなりません。下地補修やクロス単価など、わからないことばかりです。
詳細が記載されておらず、見積もりがトータル費用だと思っていたら「別料金の発生」というリスクもあります。一式見積もりを出すリフォーム業者にはくれぐれも注意してください。
クロス張替えの工期目安
一般的にクロスの張替えなら、6畳間だと1日〜2日で行えるレベルです。LDK全体なら2日から3日は見ておいたほうがいいでしょう。水回りなら半日か1日程度で済みます。
施工範囲が広ければ、その分工期は伸びると考えてください。また、下地の状態が悪いと、補修作業が発生する場合もあります。クロスの張替えでよくある下地補修の理由は、カビや浮きなどで、パテ補修も必要になるからです。職人の人数が多ければ早く済みますが、事情で人手不足になるかもしれません。
そのような点を理解した上で、事前にリフォーム業者へ確認しておきましょう。
クロス張替えはリフォームウイングに相談!理想の空間づくりをサポートします