【保存版】給湯器リース vs 買い替え|本当にお得なのはどっち?
- 早川純平
- リフォームお役立ちコラム

地元密着54年!知多半島のリフォーム専門店「リフォームウイング」です。
給湯器は家庭の状況によって最適な選択が変わる設備です。初期費用をおさえたいならリース、総額を最小にしたいなら買い替えが有利な傾向があります。
ただし、とくに知多半島のようにプロパンガス契約が多い地域では、リースの月額や保証範囲に加えて「プロパン基本料金」や「電気代とのバランス」まで含めて比較しないと、想定より支払いが大きくなることもあります。
今回のお役立ちコラムでは、給湯器リースと買い替え(エコキュート・オール電化)を専門的に比較し、プロパン給湯器リースの方にも「自分にはこんな選択肢があるんだ」と分かるように、家庭ごとの最適な選択を見極める判断軸を具体的にお話していきます。
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給湯器リースと買い替えの違いとは

まずは「何が違うか」を正しく理解することが最短ルートです。知多半島のようにプロパンガス契約が多い地域では「リースか買い替えか」に加えて「プロパンをどこまで残すか」で光熱費の構造が大きく変わります。
誤解が多い部分なので、リースと買い替え(エコキュート・オール電化)の基本構造から整理します。
プロパン給湯器リースの基本仕組み
プロパン給湯器リースとは、本体代や工事費を一括で支払うのではなく、毎月の月額料金を支払うことで給湯器を利用できる仕組みです。最大のメリットは、まとまった初期費用を用意しなくても新しい給湯器を導入できる点にあります。
突然の故障で「今すぐ交換が必要なのに、手元に予算がない」という状況でも、リースなら月々の定額支払いでスタートできるため、家計の負担を分散しやすいのが特徴です。さらにプロパンガスの場合は「リース料+プロパンの基本料金+ガス代」が毎月発生するため、支払いがすべて月額にまとまって分かりやすいという側面もあります。
また、リース契約には故障時の修理費が含まれているケースが多く、急なトラブルが発生しても追加の負担なしで対応してもらえる安心感があります。給湯器は使用年数が増えるほど故障リスクも高まるため「修理費込みで月額が一定」という点はリースならではの大きな利点です。
その一方で、契約期間中は自由に解約できない場合が多く、途中で引っ越す予定がある人や、将来的にエコキュートやオール電化に切り替えたい人にとってはデメリットになることもあります。
プロパン給湯器リースは“気軽に使い始められる”反面、“一定期間はリース料とプロパン基本料金を払い続ける”という前提があるため、契約前に期間と条件、そして「プロパンをどこまで使い続けるのか」を含めてしっかり確認することが大切です。
エコキュート(オール電化を含む)への買い替えの基本的な仕組み
給湯器の買い替えは、本体代と工事費をまとめて支払うもっともオーソドックスな方法です。ここでは主に「電気でお湯を沸かすエコキュート」を前提に考えていきます。
初期費用は必要になりますが、その分支払い総額をおさえやすく、長く使うほどコスト面で有利になりやすいのが大きな特徴です。リースのように月額が積み重なる仕組みではないため、自由度が高く自分の生活スタイルに合わせて機種を選べる点も魅力です。
エコキュートといっても選択肢は幅広く、お湯の使用量が多い家庭ならタンク容量の大きいモデル、省エネ重視なら最新の高効率タイプなど、必要な性能と予算のバランスを取りながら最適な一台を選択できます。
さらに、コンロはガスのまま残して「給湯だけエコキュート」にするパターンと、コンロもIHクッキングヒーターに替えて「オール電化」にするパターンに分かれます。前者はプロパンの基本料金が残るもののガス使用量を大きく減らせる、後者はプロパン契約自体を解約して光熱費を電気に一本化できるという違いがあります。
保証についてはメーカー保証が中心となり、期間は一般的に1年から2年程度です。ただ、エコキュートは延長保証を追加できるケースが多く、10年程度までカバーできるプランを選べば、リースと同じように故障時の修理費を抑えられます。
初期費用さえクリアできれば、プロパン地域でも「総額の安さ」と「プロパンガスからの卒業(または大幅削減)」の両方を狙いやすい方法が、エコキュートへの買い替えと言えるでしょう。
どっちがお得かを決める比較ポイント

給湯器の費用差は「本体代だけ」では決まりません。導入時の負担と毎月の費用、そして保証の内容と利用年数によって、最終的な総額は大きく変わります。
とくにプロパンガス地域では、給湯器本体よりも「プロパン基本料金」と「ガス代」の扱いが、電気代とのバランスに直結します。そのため、リースは月額が一定で安心しやすい一方、長期間利用すると支払い総額が増えるケースもあります。
反対に買い替えは初期費用が必要ですが、その後のランニングコストをおさえやすく、長く住むほどお得になりやすい特徴があるのです。つまり「どちらが正解か」は世帯構成や住み替え予定、プロパンをどこまで残すかによって変わるということです。
金額の大きさだけで判断すると失敗しやすいため、費用・保証・利用年数の3つを揃えて比較することが、後悔しない選び方につながります。
初期費用と総額で比較(リース/エコキュート/オール電化)
費用面で判断する場合は、まず「いつ出費が発生するのか」と「最終的にいくら払うことになるのか」を分けて考える必要があります。プロパン給湯器リースは初期費用をほぼゼロにおさえられるため、突然の故障で緊急交換が必要になったときでも負担が小さく済む点が魅力です。ただし、実際には以下のような構造になっています。
・プロパン給湯器リース:リース料+プロパンの基本料金+ガス代(給湯+コンロなど)
・エコキュート+コンロはガス:エコキュート本体・工事の初期費用+電気代+プロパン基本料金(コンロ分のガス代)
・オール電化(エコキュート+IH):エコキュートとIHの初期費用+電気代のみ(プロパン基本料金ゼロ)
リースは月額料金が積み重なっていく仕組みのため、契約期間が長くなるほど支払総額は大きくなり、結果的に買い替えより高くつくケースも珍しくありません。一方でエコキュートへの買い替えは、導入時に本体代と工事費を支払う必要があるため、最初の負担は大きく感じられます。
とはいえ、給湯器自体の寿命は一般的に10年前後とされていますし、プロパンの基本料金やガス単価を考えると「10年単位で見た総額」で逆転する例も多くあります。
中には、家族構成が安定しており、引っ越しの予定もないというケースもありますよね。長期的に同じ住まいで暮らす予定がある家庭では、エコキュートやオール電化への買い替えが費用メリットを得やすい傾向にあります。短期的な楽さを取るならプロパン給湯器リース、長期のコストパフォーマンスを重視するならエコキュートやオール電化という違いが明確に出る部分です。
重要なのは「相場の平均」ではなく「自分の家の場合」で比較する視点であり、現在のプロパン料金票と見積りを並べて検討することが欠かせません。
保証の広さと期間で比較
保証内容で比較すると、リースと買い替えは性質が大きく異なります。プロパン給湯器リースは月額料金の中に修理対応が含まれることが多く、故障したときに追加費用が発生しにくい点が安心材料です。
対して、エコキュートの買い替えはメーカー保証が1年から2年ほどと短いため、長く使うことを考えると延長保証の追加がほぼ必須と言えます。
ただし、延長保証を付けたとしても、トータルの支払いはリースより安くなるケースが多く、保証を整えながら総額をおさえることも可能です。さらに買い替えの場合は、自分で保証内容を選べるため、使用頻度や家族構成に合わせて最適な保証範囲を組み合わせられる柔軟さがあります。
オール電化にする場合は、電力会社が提供する設備保証サービスを組み合わせることで「電気代+少額の保証料」で広い範囲をカバーすることもできます。
保証を重視するなら「定額で安心できるリース」、費用全体をおさえたいなら「エコキュート買い替え+延長保証」や「オール電化+設備保証」の組み合わせが有効です。
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プロパン地域ならではの選択肢|3パターンを比較
ここからは、プロパンガス地域で実際によく悩まれる3つのパターンを整理します。今プロパン給湯器リースを利用している方にも「この先どういうルートがあるのか」がイメージできるようにまとめました。
パターン①プロパン給湯器リースを続ける
もっとも手軽なのは、今と同じくプロパン給湯器リースを続けるパターンです。初期費用ゼロまたは少額で済み、工事内容もシンプルなため
「とにかくすぐお湯が出ないと困る」
「引っ越しまでのつなぎにしたい」
という方には現実的な選択と言えます。リース料の中に修理対応が含まれていれば、故障時の不安も小さく、毎月の支払いだけ管理していれば良いという分かりやすさもメリットです。
一方で、プロパンの基本料金とガス単価は地域や会社によって差が大きく、長期的に見ると合計負担が高くなりやすい傾向があります。今後も10年以上プロパン給湯器リースを続けるとなると、エコキュートやオール電化への切り替えと比べて「いつまでこの金額を払うのか」という視点が重要になります。
短期間なら最もストレスの少ない選択ですが、長期的な節約という観点では次のパターンも検討する価値があります。
パターン②給湯はエコキュート+コンロだけプロパンを残す
次に多いのが「お湯はエコキュートでつくり、コンロだけプロパンを残す」という中間パターンです。
プロパンが高いと感じている方でも「ガスの火で料理したい」「IHはまだ馴染めない」という理由で、コンロだけはガスを使い続けたいという声は少なくありません。このパターンでは、給湯に使っていたガスがゼロになるため、プロパンの請求額は大きく下がります。
その一方で、プロパンの基本料金は残るので「基本料金+コンロ分のガス代」が毎月のガス料金のイメージです。
メリットは、プロパンの使用量を大きく減らしつつ、ガスコンロの使い勝手はそのまま維持できることです。初期費用はエコキュートの本体・工事費が必要ですが、月々の光熱費は「電気代+小さめのガス代」にシフトしていきます。
「いきなりオール電化はハードルが高いけれど、プロパンの負担は減らしたい」という方には、バランスの良い選択肢になります。
パターン③プロパン契約を解約してオール電化にする
最後は、エコキュートとIHクッキングヒーターを導入して、プロパン契約を解約するオール電化パターンです。
初期費用は3パターンの中で最も大きくなりますが、その代わり毎月のプロパン基本料金がゼロになり、光熱費の支払いが電気だけにまとまります。プロパン単価が高い地域ほど、長期的な節約効果は大きくなりやすく「数年〜10年単位で見たときに、一番トータルが安かった」というケースも珍しくありません。
もちろん、オール電化にする場合は「停電時どうするか」という備えも必要です。とはいえ、カセットコンロやポータブル電源などでカバーするご家庭も増えており「日常の使い勝手」と「光熱費の安定」を重視してオール電化を選ぶ方も少なくありません。
今後も長く同じ家に住む予定で、プロパン料金の高さに長年悩まされているのであれば、一度は検討してみる価値のある選択肢です。
ケース別|給湯器リースと買い替えどっちを選ぶべきか

ここまでの内容を踏まえると「自分の生活パターンだとどれが向いているのか」を整理したくなってきたのではないでしょうか。給湯器は家庭ごとに使い方が違うため、家族構成や住まい方に応じて向き不向きが変わります。
ここでは代表的なケース別に、どの選択が負担を減らしやすいのかを整理していきます。
短期間で引っ越し予定がある場合
もし2〜3年のうちに引っ越しを予定している場合は、初期費用がかからず導入しやすいプロパン給湯器リースが適しています。
短期間の利用であれば月額の合計金額もおさえられ、エコキュートやオール電化のように大きな初期投資を回収する前に引っ越してしまう心配もありません。リース契約は撤去費用が利用料に含まれていることも多く、退去時の負担が軽減される点も魅力です。
このケースでは「長期的な節約」よりも「今の生活を止めないこと」「まとまった出費を避けること」が優先されるため、プロパンの基本料金は割り切って、リースでつなぐという考え方が現実的になります。
10年以上長く住む予定の場合
長期的にその家に住む予定がある場合は、エコキュートを前提とした買い替えがもっとも費用対効果の高い選び方になります。
給湯器の耐用年数はおよそ10年前後であり、この期間を超えて使用することを考えると、月額料金が発生し続けるリースよりも買い替えの方が総額負担を大幅におさえられる可能性が高いからです。延長保証を追加すれば故障時の修理費も十分にカバーできるため、安心感という面でも大きく不足することはありません。
プロパン地域では、ここに「プロパンをどこまで残すか」という視点が加わります。コンロだけプロパンを残すパターン②にするか、思い切ってオール電化にするパターン③にするかで、月々の固定費は大きく変わります。
長く暮らす住まいでは、初期費用よりも「総支払額」と「光熱費の安定」が重要になるため、買い替え側の選択肢を中心に検討するのがおすすめです。
プロパン料金の高さが気になっている場合
「毎月のプロパン料金が高い」「明細を見るたびにモヤモヤする」という方は、給湯器本体の話だけでなく、プロパン契約そのものの見直しを優先したほうが良いケースも多くあります。この場合「リースか買い替えか」以上に「プロパンをやめるか・減らすか」の判断が家計に与えるインパクトが大きいからです。
具体的には、給湯で使っているガスをゼロにするパターン②(給湯エコキュート+コンロはガス)か、プロパン契約自体を解約するパターン③(オール電化)のどちらかが候補になります。現在のプロパン料金票と、エコキュートやオール電化の見積もりを並べて「何年で初期費用を回収できそうか」をざっくり試算してみると、自分の家庭にとってどちらが現実的かが見えてきます。
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FAQ|給湯器リースと買い替えどっちがお得?

給湯器リースと買い替えで迷っている方から寄せられるよくある質問と回答をまとめました。
Q1:リースは本当に初期費用ゼロですか?
リース会社によっては事務手数料が数千円かかる場合がありますが、本体代と工事費がゼロになるケースは多いです。
ただし、プロパン給湯器リースの場合は「リース料+プロパン基本料金」が毎月かかるため「初期費用ゼロでも、長期では割高にならないか」を事前に確認しておきましょう。
Q2:買い替えはどれくらい安くなりますか?
10年以上使う前提なら、リース総額より5万円〜10万円ほど安くなるケースがあります。プロパン地域では、これに加えて「プロパンで給湯していた分のガス代」が電気に置き換わるため、プロパン単価が高いほど差額が大きくなりやすいのが特徴です。
最終的な差はご家庭の使用量や契約内容によって変わるため、見積もりと現在のガス料金を並べて比較するのが確実です。
Q3:リースのデメリットはありますか?
デメリットはあります。途中解約が難しい点と、長期的には割高になる可能性があることです。
とくにプロパン給湯器リースの場合は、リース料に加えてプロパンの基本料金も長期間支払うことになるため「あと何年この家に住むのか」「将来的にエコキュートやオール電化にしたくならないか」という視点も含めて検討する必要があります。
Q4:買い替えで後悔しないためのポイントは何ですか?
一番のポイントは「保証とライフプランをセットで考えること」です。エコキュートの場合は延長保証を付けることで、故障リスクをおさえつつ長期使用がしやすくなります。
さらにプロパン地域では「給湯だけエコキュートにするのか」「オール電化にするのか」といった光熱費の構造も同時に見直すことで、後から『せっかく工事したのに、やっぱり違うプランにすればよかった』と感じるリスクを減らせます。
Q5:結局どちらを選べばいいのでしょうか?
短期利用ならプロパン給湯器リース、長期利用ならエコキュートへの買い替えが基本判断です。目安としては「あと5年以内に引っ越す可能性が高いならリース寄り」「10年以上住み続けるなら買い替え寄り」と考えるとイメージしやすくなります。
プロパン地域では、そこに「プロパンをどこまで残すか」という判断も加わるため、コンロの使い勝手や将来の暮らし方も含めて検討するのがおすすめです。
Q6:プロパン給湯器リースからエコキュートに変えると、光熱費はどれくらい変わりますか?
あくまで目安ですが、多くのご家庭では「給湯に使っていたガス代」が電気代に置き換わるイメージになります。プロパンの基本料金は、コンロだけ残す場合はある程度継続し、オール電化にすればゼロになります。
そのため、現在のプロパン料金(基本料金+ガス使用量)と、エコキュート導入後の電気プランを比較し「何年で初期費用を回収できそうか」を見積もるのが現実的です。大まかな試算でも構いませんので、専門業者に相談して一度シミュレーションしてもらうと、判断材料として非常に役立ちます。
給湯器選びの最適解が知りたい方はリフォームウイングへ

給湯器は毎日の生活に欠かせない設備であり、費用も保証も複雑です。さらに、知多半島のようにプロパンガス契約が多い地域では「プロパン給湯器リースを続けるか」「給湯だけエコキュートにするか」「思い切ってオール電化にするか」によって、光熱費の構造そのものが変わります。
ネット上の情報だけで判断すると、自分の家庭には合わない選択をしてしまい、かえって損をしてしまうこともあります。
知多半島のリフォームウイングは、東海市・知多市を中心に、住宅のあらゆるリフォームをおこなってきました。給湯器の交換やエコキュート・オール電化工事などの施工実績もございますので、安心してご相談ください。
現在のプロパン料金票や電気料金プラン、ご家族の人数や今後の住み替え予定などを丁寧にヒアリングしたうえで、プロパン給湯器リース継続・エコキュート導入・オール電化の3パターンを比較しながら、無理のない最適なプランをご提案いたします。
問い合わせフォームやLINE、フリーダイヤルでのお電話、ショールームでのご相談など、お声がけいただきやすい窓口をご用意しております。最適な設備選びで無駄な支出をおさえ、プロパン地域でも安心して使える給湯環境を手に入れていきましょう。
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