【バリアフリー住宅】東海市で開き戸→引き戸にリフォームするメリットと費用
- 早川純平
- リフォームお役立ちコラム

地元密着54年!知多半島のリフォーム専門店「リフォームウイング」です。
高齢のご家族との同居や、将来を見据えた住まいづくりを考える際に、生活動線の「つまずき」や「動きにくさ」を感じたことはありませんか?その中でも見落とされがちなのが、室内のドアの開閉動作です。
・開けるときにスペースが必要
・ドアノブを握る力がいる
・足元に段差がある場合が多い
このような理由から、一般的な開き戸(ドア)は高齢者や介助が必要な方にとっては使いにくさを感じやすい部分になります。そこで注目されているのが、開き戸→引き戸へのリフォームです。
今回のお役立ちコラムでは、東海市の住宅事情にも触れながら、メリット・施工期間・費用・助成制度までわかりやすくお話していきます。
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開き戸と引き戸の違いとは?まずは基本をおさえましょう

開き戸と引き戸は、同じ「ドア」でありながら、動作や使い勝手に大きな違いがあります。
こちらでは、暮らしの中で感じる違いを整理していきます。
- ・開き戸の特徴
開き戸はドアを押したり引いたりして開閉するタイプの扉です。部屋に入る際には、前後どちらかへ扉を動かすためのスペースが必要になります。高齢者の方や、車椅子・歩行器を使う場合、「扉をよけながら入る」という動きが負担になることがあります。
- ・引き戸の特徴
引き戸は、横にスライドさせるだけで開閉できる扉です。前後のスペースを必要としないため、限られた動線でも圧迫感なく使えます。また、動作が少なくて済むため、身体の負担が小さい点もメリットです。
東海市でドアリフォームがおすすめな理由
東海市は高低差のある地形や、昔ながらの住宅が残る地域も多く、築年数が30年以上経過した住まいが少なくありません。そのため、建築当時は問題がなかった動線でも、年齢を重ねると「少しの段差」「扉の重さ」が負担になりやすい環境になるといえます。
とくに、以下のような場面で「使いにくさ」を感じる方が増えています。
- ・洗面所や脱衣所での立ち座りが大変
- ・トイレの出入りがスムーズにできない
- ・夜間、暗い中で扉を開けるときに手探りになる
- ・玄関からリビングまでの動線が長く、扉が多い
引き戸への交換は、こうした“毎日の小さな負担”を大きく軽減できるリフォームなのです。
▽こんな方におすすめです
- ・70代・80代の親御さんが自宅で暮らしている
- ・将来的に同居の可能性がある
- ・介護サービスを受けながら住み続けたい
- ・車椅子・歩行器・杖の使用が増えてきた
- ・トイレや洗面の出入りでつまずいたことがある
引き戸は、「これからを安心して暮らすための環境づくり」に直結します。
引き戸の種類と選ぶときのポイント
引き戸といっても種類が豊富にあります。「片引き戸」「引き違い戸」「アウトセット(壁に後付けするタイプ)」など、家の構造や予算に応じて選べる点も魅力です。
|
種類 |
特徴 |
向いている場所 |
|
片引き戸 |
一枚の扉を横にスライド |
廊下・寝室・トイレなどの出入り口 |
|
引き違い戸 |
2枚の扉を中央で開閉できる |
リビングと和室・洋室の間仕切り |
|
アウトセット引き戸 |
壁の上にレールを取り付ける後付け式 |
壁の中にスペースがない家/費用をおさえたいとき |
とくに、アウトセット引き戸は既存の壁を大きく壊さずに施工できることから、最近東海市でも採用されるケースが増えています。
東海市で開き戸→引き戸にするメリットは?

引き戸へのリフォームが注目される理由は、単なる利便性だけではありません。ここでは、東海市の住宅事情にも触れながら、そのメリットを解説します。
1.バリアフリーで安全に歩ける動線になる
高齢者の転倒は、室内の小さな段差や体のねじり動作がきっかけになることが多く、動線の整備はご家族の安心に直結します。引き戸は身体負担を軽減し、誰でも使いやすい住まいへとつながるのです。
「開き戸を開けるために、いったん後ろに下がる」この動作がバランスを崩す原因になることがあります。
引き戸はバリアフリーにも大きなメリットを与えます。
- ・後ろに下がらなくていい
- ・体をひねらなくていい
- ・手すりと併用しやすい
このことから、転倒リスクを減らすことができるのです。また、東海市は戸建住宅が多く、廊下の幅が十分でないケースもあります。引き戸にすることで、廊下を広く感じられる効果もあります。
2.介護・見守りがしやすくなる
ご家族の介助が必要になったとき、扉の動作がスムーズにできるかどうかは、日常の介護負担に大きく影響します。引き戸は介助スペースを確保しやすく、動きやすい室内環境をつくります。
介助をする側にとっても、開き戸はスペース確保が難しいものです。車椅子での移動や、介助者が横に立つ場合、扉が進路をさえぎることも少なくありません。
引き戸なら、以下の理由から介護のしやすさが大きく向上します。
- ・扉が動線に干渉しない
- ・両手がふさがっていても開閉しやすい
- ・見守りの声かけがしやすい
3.風通しが良くなり、暮らしの快適さが変わる
引き戸は、開口部分を少しだけ開けておくことができるため、居室間の空気の流れを調整しやすい構造です。季節の湿気やこもり感をやわらげ、快適な室内環境へつながります。
開き戸は、開けるか閉めるかの「ゼロ・100」になりがちですが、引き戸は少しだけ開けるという調整がしやすいことが特長です。
- ・風が家中に通りやすい
- ・冷暖房の効率が上がりやすい
- ・部屋の閉塞感が減る
東海市は湿度が高い日も多い地域のため、空気の循環が住み心地に直結します。
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施工の流れと「工事中の暮らし」について
工事内容と聞くと「家の中が騒がしくなりそう」「生活に支障が出るのでは?」と不安に感じる方も多いですが、引き戸交換は比較的シンプルな工事です。
▽基本的な施工の流れ
- 1.既存の開き戸と枠を取り外す
- 2.必要に応じて壁の内部を調整
- 3.新しい引き戸枠・レールを取り付け
- 4.扉本体を設置し、建付けを調整
- 5.壁・床・クロスを仕上げて完了
多くの場合、半日〜1日で完了し、生活しながら進められます。「工事中は別の部屋で過ごしていただければ大丈夫です」というケースがほとんどです。
東海市でチェックしたい費用相場と施工期間の目安
引き戸リフォームは、壁の構造やレール方式により費用が変動します。
以下は、一般的な戸建住宅での目安です。
|
項目 |
費用目安(税込) |
備考 |
|
片引き戸(上吊り)へ交換 |
7〜15万円 |
下にレールがなく、つまずきにくい方式 |
|
片引き戸(床レール)へ交換 |
6〜12万円 |
工事が比較的容易 |
|
引き戸+壁の開口拡張 |
15〜30万円 |
介護しやすい開口幅にする場合 |
工期の目安は半日〜1日程度で、大がかりなリフォームではなく、生活しながら施工可能なケースが大半です。
東海市で活用できる補助制度(2025年時点)

東海市では、段差解消や居住環境の改善を目的とした「介護保険住宅改修費支給制度」が適用できる場合があります。
介護保険を利用する場合
- ・対象者:要介護・要支援認定を受けている方
- ・補助上限:20万円(自己負担1〜3割)
- ・対象工事:扉交換、段差解消、手すり取り付けなど
※申請前にケアマネージャー・施工業者に相談が必要です。原則として着工前の申請が必須です。
「段差解消」とのセットリフォームで、より効果的に
引き戸だけではなく、あわせて床の段差をなくすリフォームをおこなうと、より安全性が高まります。
セットリフォームには以下のような例が挙げられます。
- ・廊下とトイレの床高さを揃える
- ・和室の敷居を撤去してフラット化
- ・手すりを併設して移動を支えやすくする
東海市でも、「扉の交換とあわせて段差をなくしたい」という相談はとても多く、実際に転倒リスクが大幅に下がると実感される方が多いです。
引き戸交換のバリアフリー改修でよくある質問(FAQ)

引き戸への交換は大がかりな工事ではありませんが、実際に検討を始めると「うちの家でもできる?」「音や気密性はどうなる?」など、細かな疑問が出てくる方が多いです。ここでは、東海市でご相談いただく中でもとくに多い質問をまとめました。
検討前に知っておきたいポイントを押さえておくことで、安心してリフォームを進めることができます。
Q:引き戸は閉めたときの防音性が弱くなりませんか?
A:上吊り式の場合でも、気密材の使い方やガラスの選定によって、開き戸と同等の遮音性を確保できます。寝室や書斎など、静けさを重視する場所にも問題なく採用できます。
Q:古い家でも取り付けできますか?
A:可能です。壁や枠の状態を確認し、必要に応じて最小限の補強を行いながら施工します。築年数が経過している住宅でも対応できますので、まずは現地調査で判断します。
Q:手すりやスロープと同時に施工できますか?
A:同時施工はとてもおすすめです。動線全体での安全性が高まり、バリアフリー効果をより実感しやすくなります。
Q:費用が上がりやすいケースはありますか?
A:あります。たとえば、「開口幅を大きく広げたい場合」や「壁の内部に柱・配線が通っている場合」は、補強や調整が必要になるため、費用が上がることがあるのです。
また、デザイン性の高い建具やオーダー枠を選ぶ場合も、標準仕様に比べて費用が高くなる傾向があります。ただし、多くのケースでは、既存の開口を活かした施工で十分対応でき、費用をおさえることが可能です。
暮らしの快適性向上はリフォームウイングにご相談ください

暮らしやすさは「小さな動作」が決めます。とくに、ドアの開閉は、毎日何度も繰り返す行動です。だからこそ、そこに不便さがあると、生活全体に悪影響がおよんでしまうのです。
引き戸は、家族の心と身体をやさしく支えてくれるバリアフリーな設備といえます。
「今はまだ大丈夫だから」そう感じるタイミングでおこなうリフォームこそ、将来の安心につながります。
リフォームウイングでは、知多半島で長年にわたり、住まいと暮らしに寄り添う施工を大切にしてきました。お住まいの状態やご家族の生活動線にあわせて、最適な引き戸プランをご提案いたします。
「将来に備えて住まいを整えたい」
「介護がしやすい間取りについて相談したい」
そんなときは、どうぞお気軽にご相談ください。毎日が少しやさしくなる住まいづくりを、一緒に考えていきましょう。
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